スイーツ

春のご挨拶にふさわしい「贈るお菓子」

(2010年 3月 5日)

春のご挨拶にふさわしい「贈るお菓子」

春は、仕事の転勤・異動や卒業・卒園など、旅立ちと新しい出会いの季節ですね。そんな場面には、お祝いの気持ちや感謝を伝える、美しいお菓子を贈りたいもの。これから始まるお付き合いへのご挨拶としても、場を和ませてくれることでしょう。

桜のモチーフ、花のスイーツは春の贈り物にぴったり

桜のモチーフ、花のスイーツは春の贈り物にぴったり

 3月になると、和洋菓子の売り場で目立ち始めるのが、「桜」をモチーフとしたお菓子です。日本人にとって、春といえば桜。お祝いの時節にふさわしい花ですね。桜餅のような生菓子は、その日にすぐ食べていただくイメージで、もう少し気軽な手土産や差し入れ向きですが、日持ちのする干菓子や焼き菓子であれば、ちょっと改まった贈り物としても喜ばれます。和菓子店には、桜をかたどった有平糖など愛らしいお菓子が並び、見ているだけでも楽しくなります。箱も、桜文様に金銀を散りばめたような美しい和紙の張り箱など凝ったものだと、贈る方も受け取る方も、心華やぎますね。パッケージがシンプルな時は、和装文具売場などでよく見かける、和紙や折り紙、水引などで飾られたカードでメッセージを添えるといいでしょう。送別会にしても、引越しの挨拶にしても、あまり大きくかさばるものよりも、コンパクトでさりげなく品のよいものを贈ると、気が利いています。
 最近は、ジャムや蜂蜜の専門店、お茶の専門店でも、季節に合わせた限定品を出すことが多く、桜の花びらのジャムや桜の蜂蜜、桜湯用の桜の花の塩漬けなどに出会えることでしょう。このような瓶詰類は、日持ちするので重宝されますし、セットで詰め合わせて木箱などに入れていただくと、よりギフトらしい雰囲気になりますね。
 桜に限らず、花をモチーフとしたお菓子は、特に女性へのお祝いの贈り物として喜ばれます。まるで、思いがけず花束をいただいたような嬉しい気持ちになれますね。たとえば、押し花をとじこめたような色とりどりの卵煎餅、バラの形のチョコレートやマドレーヌ、マーガレットの花の型で焼いたパウンドケーキなども、春に贈りたいお菓子の1つです。結婚式の引き菓子にもよく使われる砂糖菓子の「ドラジェ」をブーケのように束ねたものも、華やかでお祝いにふさわしい一品です。
 3月はちょうど14日がホワイトデーなので、お菓子屋さんにもホワイトデー向けに、やさしい春色や花のモチーフのスイーツが揃います。幸せの象徴である四つ葉のクローバーをかたどったお菓子などもあり、門出を祝う気持ちが伝わっていいですね。春の贈り物としてぜひ活用してください。

最初の「ご挨拶菓子」と、親しい人への「お祝い菓子」

最初の「ご挨拶菓子」と、親しい人への「お祝い菓子」

 引越し先でご近所へのご挨拶回りをする時や、新しい職場や初めての取引先に伺う際も、ちょっとしたお菓子をお持ちすると、場の空気が和みますね。相手のことをまだあまりよく知らない場合は、食べ物であれば比較的どなたにでも好まれる味。ある程度よく知られたお店のものを選ぶのも1つのやり方です。でも、いわば名刺と同じく、それが第一印象となるわけですから、お店選びはもちろん、リボンの色ひとつとっても、さりげなくあなたらしさを採り入れることができるといいですね。むろん、相手先が会社であれば個包装で分けやすいもの、お隣のご家族であれば、想像できる範囲で人数や日持ちに配慮したものなど、細やかな気配りも忘れずに。
 一方、これまでの付き合いの長い親しい方や、親戚などよく知っている相手に贈るならば、より個性あるものでもいいですね。普段お店には出ていない特別なお祝い菓子をオーダーするのも楽しいもの。私も以前、色とりどりのマカロンに、それを盛り付ける箱もお菓子で作られ、全てが食べられるギフト仕様のお菓子を特注で作っていただいたことがあります。皆さんと一緒に、見ても食べても大いに盛り上がりました。
お子さんの入園や入学など、皆で集まってお祝いをする機会にデコレーションケーキを贈るというのも、楽しいイベントになることでしょう。「入学おめでとう」といったメッセージプレートがのっているだけでも嬉しいものですが、デザインにもちょっと工夫を凝らしてみませんか。ヨーロッパで、春に大々的にお祝いする行事といえば「イースター」。もともと、キリストの復活を祝う宗教行事のため、卵やひよこ、うさぎなど、新しい生命の誕生を象徴する動物達をモチーフとして、チョコレートやマジパン細工のお菓子が町中に並びます。そんなかわいい動物達が飾られたデコレーションケーキを見たら、小さなお子さんも大喜びしそうですね。
 謝恩会や送別会など、学校や会社関係の行事で人数が多い場合に、セミオーダーで記念のお祝い菓子を作っていただけるお店もあります。キャンディーにメッセージが入れられたり、オリジナルイメージで和菓子を作ってくれたり。少し早くから準備をする必要がありますが、企画を考えるのも楽しいですね。きっとその場に居合わせた方々にとって、一生の思い出となることでしょう。

これまで6回にわたって、お菓子を手土産やプレゼントとして贈る時に、どんなことに気をつけたらいいのか、どんな物を選んだらいいのかについて、お届けしてきました。スイーツは、贈られた人を笑顔にしてくれるのはもちろん、贈った人をも幸せにしてくれる力を持っています。一番大事なのは、相手のことを考えながら選ぶということ。その気遣いや思いやりがあれば、自然と手土産上手になっていくもの。これからも、「贈る」ことをいっそう楽しんでいただければと願っています。

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