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薬膳スイーツのオススメ食材

(2012年 5月 8日)

薬膳スイーツのオススメ食材

こんにちは、薬膳コンシェルジュ協会代表の杏仁美友です。薬膳で使う素材には果実、花、種も多く、デザートやお茶などによく登場します。今回は、身近な薬膳食材の効能やエピソードをご紹介しましょう。

美容にいい薬膳フルーツたち

美容にいい薬膳フルーツたち

飴がけしたサンザシのスライス(写真中央)

薬膳料理に出てくるデザート食材といえば、「なつめ」や「クコの実」が有名ではないでしょうか。日本ではどちらも乾燥したものが主流で、漢方薬局や健康食品ショップなどで比較的手に入りやすいのも嬉しいところです。

中国では「1日3個なつめを食べると、いつまでも若くいられる」ということわざがあるように、なつめは消化機能の働きをよくし、元気をくれたり、血液を補ってくれたりする食材です。クコの実は目の疲れやかすみを改善し、粘膜をうるおして肺の機能を高めてくれます。薬膳ではアンチエイジングを担っている機能は「腎」とされるのですが、この腎の働きをよくし、足腰のダルさやめまいにもオススメです。

なお、美容におすすめのフルーツでは「ライチ」「竜眼肉」「サンザシ」などもあります。ライチは冷凍品が昔は多く流通していましたが、最近はフレッシュなライチも、スーパーなどで見かけるようになりました。ライチは楊貴妃が好んで食べたといわれ、ビタミンC、Bのほかミネラルや葉酸なども含み、薬膳的にはカラダを温め、血やカラダに必要な水分を補うので、虚弱体質や貧血気味の人、胃腸が冷えている人にも適しています。

竜眼肉はライチと同じムクロジ科の果実で、ライチより甘さが強く、日本ではドライフルーツになっていることが多いようです。ライチと同じような働きがありますが、精神安定にいい作用もあり、不眠などにも使うことができます。ちなみに、真ん中に入っている大きな種が竜の眼に似ているところから、その名前がついたといわれています。

サンザシは、日本ではサンザシ酒や、砂糖で固めたドライフルーツのお菓子などの加工品がよく出回っていますが、生の果実は姫リンゴのような見た目と食感で、とても可愛らしい果実です。脂肪分解する酵素が含まれ、肉や脂っこいものの消化を助け、コレステロールを下げるほか、ビタミンやミネラルも多く含まれます。

便秘や滋養強壮によい種子たち

便秘や滋養強壮によい種子たち

桃の種子(写真左奥・緑の葉の上)

植物などの種子には油分があり、腸をうるおす働きがあるので、コロコロと乾燥するような便が出るタイプの薬膳によく用いられます。身近な食材では「松の実」や「クルミ」などが代表的ですが、「アンズの種子」や「桃の種子」など、漢方薬にもなっているものも少なくありません。

松の実は、肺の粘膜をうるおし、血液や水分を補う働きがあります。通便作用があり、とくに虚弱体質や産後、老人性の便秘にオススメです。「1日3回、長く食べ続けると仙人になれる」という言葉があるほど、中国でも滋養強壮に優れた食材とされています。

クルミはカラダを温め、腎や肺の働きをサポートして、腰の痛みやぜんそくを止める作用があります。そのまま食べてもいいですが、ハチミツとあわせるとさらに通便作用もアップし、乾燥性の便秘に役立ちます。クルミも漢方薬のひとつですが、皮付きだと咳に、皮を除くととくに通便に働きかけます。

アンズの種子は、杏仁豆腐のもとになっている白い粉といったほうがピンとくるかもしれませんね。仁というのは種子の意味で、杏仁は私の名前でもありますが、杏の種子のことを指しています。アンズの種子は咳を鎮めたり、ぜんそくを止めたり、腸管を潤して便通をよくしたりします。杏仁豆腐などの食用になっているのは、甜杏仁(てんきょうにん)という甘いアンズの種子で、漢方薬局などで売られているものは苦いアンズの種子です。

桃の種子は、血の流れを促進する働きがあります。ほかの種子と同様に、腸をうるおして便秘の解消によいものです。生薬名は桃仁(とうにん)といい、なかなか生で食べることはないかな、と思っていましたが、以前中国に訪れたときにお野菜といっしょに炒めて出てきたので、驚いたと同時に医食同源を実感したのを覚えています。

今回は果実や種子を紹介しましたが、花や穀物、イモ類などの中にもたくさんスイーツに使える食材があります。なお、次回から季節にあわせた食材を使い、薬膳スイーツレシピを紹介していきます。どうぞお楽しみに!

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