ワンコを癒す食生活とは?
(2012年 4月 27日)
巷ではグルメブーム。テレビも雑誌もこぞって食べもの情報をさまざまな角度からリポートしています。「また〜!?」と思いながらもなぜか見てしまいますよね。それは食べ物には空腹を満たすだけではない、心を満たす作用があるからでしょう。
ワンコも健康の秘訣は消化器官をストレスフリーに!
ワンコを癒す食事に役立つ毎日のウンチチェック!
消化器官にストレスを与えない食事とは、「栄養バランスのとれた食事を腹八分目」というのが最も分かりやすい表現です。ただ、胃腸の弱い人、太りやすい人、運動量の多い人など、みな一人ひとり異なる環境で生活をしているため、すべての人に適した栄養バランスはありません。ところが、人間は前述したように体の訴えを脳が聞き取り、適切な指令を感じ取って食べ物を選んでいるため、基本的には健康が保てています。
ところが、愛犬の食事はどうでしょうか? 一般的には、犬にはドッグフード。しかも毎日同じ。見た目も同じ。なんだか物足りないから様々なおやつをあげることが「飼い主さんの」安心や満足だったりします。愛犬もそれを積極的に食べ、健康で暮らしていれば満足そうに見えます。食事は生活の一部であり、食事・環境・運動の三拍子のバランスがとれて健康が成り立つため、確かに愛犬が良く食べてよく遊び、良く眠ることは健康であることの目安として重要です。ところが、ここで大切なことは「良く食べる食事」が必ずしも愛犬にとって良い食事ではないことがあります。そのことをチェックする簡単な方法が「ウンチの観察」です。
ウンチは食べ物が体の中でどうのように働いているかを教えてくれます。決して臭いとか汚いとか思わないでくださいね。そのにおい、色、形のチェックこそが、現在の食事が愛犬の体を癒しているのか、痛めているのかを知る手がかりになるのですから! 良いウンチの理想形は、茶色でバナナ状の一本ウンチです。しかし、ウンチの表情は食べた物すべての結果なので、おやつや水分をどのくらい取っているかでも変わります。水分が少ないとウンチは固くなりポロポロで、便秘の原因となります。また、黄色く柔らかいウンチは野菜の与えすぎ、逆にいつもより色が濃い場合は肉の与えすぎです。においもいつもより臭く感じます。そのほかにも黒かったり、白かったり、粘膜がついていたりなどウンチは雄弁です。また、異なる食べ物を与えないとその違いが分かりませんが、ウンチの量が多く柔らかい場合も食事を見直したいところです。なぜなら、腸管に住んでいるいわゆる悪玉菌や善玉菌と呼ばれる腸内細菌のバランスが崩れることが、ウンチの機嫌を損ね、ひいては健康を損ねることになるからです。
健康な体には健康な心が宿ります。ワンコも私たち飼い主も、消化管にストレスのない食生活を心がけたいものです。その第一歩として、まずは毎日のウンチチェックを習慣づけ、ウンチと食欲、行動の違いや体調をよ〜く観察してくださいね。少なくとも現在与えている食事が、愛犬の体を癒しているのかどうかが見えてきますよ。



テレビ番組や雑誌から香りや味を感じなくても、眼から入った色や耳からの情報で、実際に食べている人と同じような気持ちを味わえる食べ物は、まさに癒し(ヒーリング)のような役割をしています。
また、疲れた時は甘いもの、空腹ならばガッツリ高脂肪のものが食べたくなりませんか?「疲れた」というのは、体を動かすエネルギーが不足した結果、体内システムが効率よく働いていない証拠です。体からの報告は脳に伝えられ、脳はすぐに体を正常に調整するために必要なものを体内に取り入れるように指令を下します。最も早く体がエネルギーとして使える栄養素、それが「糖」です。甘いケーキやお菓子からは、たくさんの糖を得ることができます。また、脂肪分の高い食べ物は、少量でも多くのエネルギーとなり、同時に脂肪には気持ちを満足させる働きがあります。そしてそのような栄養素を含む食べ物を選ぶために「食べたい」と感じるのです。
ところが、すでに心または体がダメージを受けていると、このような関係は成り立ちません。いわゆる「食べすぎ」が生じます。同じ服や靴を好きだからといって使用頻度が高くなれば、それだけ消耗も激しくなります。体の中の消化器官も同じです。消化器官はそれぞれの栄養素を体でどのように利用するかが決まっていますが、食べすぎや栄養バランスの乱れは、体内でも偏った働きが生じます。つまり、体の中の「ストレス」です。
食べ物は、体で栄養やエネルギーとなり働いてくれますが、いくら栄養やエネルギーをたくさん取りこんでも、吸収できなければそれらは便として、また体の外に排泄されてしまいます。これでは栄養の無駄遣いであるばかりではなく、栄養を吸収する場所である腸管にストレスがかかります。腸管には多くの免疫細胞が存在するため、ここが不健康だと体全体が不健康になってしまうのです!
よって、消化器官に過剰なストレスを与えない食生活こそが健康を維持するためには大切であり、このことは愛犬にも言えるのです!