骨格セラピーで、美しい私になる
(2010年 1月 15日)
顎の関節が全身の骨格と関係があって、顎関節のケアでしつこい骨格のゆがみが解消することも有るということを知っている人は少ないと思います。今回は、そんな顎関節についてお話ししましょう。
曙が乗っているくらいの圧に耐えている顎関節
生き方が顔に出る? 自分でできる顎関節ケア
以前、いろいろな方の顔の形の傾向を調べたことがあります。
いつも緊張してストレスの多い人には、歯ぎしりや噛み締めが多いと思われるので、えらが張った四角い顔が多いです。寝ているときの噛み締めや歯ぎしりは、顔の一番大きな筋肉である咬筋が発達し、いつも緊張しているのでえらが張って見えます。
逆に、悟りを開いた聖人や仏様の顔は、ストレスが無いので顎に力が入っていないため、顎のラインがすっきりしています。いつも体に力が入っているような方は、一日のどこかで力を抜く時間をつくると顎や首肩の痛みやこり、胃腸のトラブルなどが格段に減ってくることがまま有ります。運動は、筋トレより、ゆっくり深い呼吸をするヨガや太極拳、呼吸法、瞑想などがお勧めです。
そうは言っても、いつも緊張している状態が続いている方にとって体の力を抜くことはとても難しいことなので、簡単にできる顎関節の調整法をお教えしましょう。
まず、自分のえらの上の筋肉(咬筋)を触ってみましょう。緊張のある方は、どちらかが硬くなっているはずです。口が開けにくい感じがする方もいるでしょう。硬くなっている方の奥歯に、割り箸の頭のほうを割らずに、ゆっくり咬みます。奥の2本でしっかり咬めるようにあてて下さい。咬む力は思い切り咬む力の60パーセントくらいが目安です。それを60秒くらい続けます。うまく咬めると顎の筋肉の緊張が取れ、口が開けにくかった方は、開けやすくなっていると思います。この方法は、どちらの筋肉が硬いかわからない方、歯茎や歯根に問題が有る方はやらないようにしてください。
〜緊張緩和はほっと息を吐くことから〜
緊張している人の特徴として、呼吸が浅いという事があげられます。緊張していると深く呼吸ができないので、まずほっと息を吐くことからはじめてみてください。段々慣れてくると深く吐けるようになります。呼吸が深くなると疲労や過緊張から硬くなった筋肉を少しずつ緩めてくれる効果が有ります。吐く時は口から、吸う時は鼻から吸うということを必ず守って行なってください。
硬いものを食べなくなったことが原因で現代人の顎の骨は、昔に比べ細くなってきているようです。また、噛み合わせが悪い方が増えてきているようです。少しずつでも、ある程度硬い物を食べていくことも必要だと思います。3才くらいの男の子で、とてもきれいな歯並びの子を知っていますが、その子はずっとミニカーのタイヤをガムのように咬んでいたそうです。タイヤを噛むのは健康に良いかは別として、噛む事で骨が発達し、きれいな歯並びになるようです。今流行のスローフードなどは、食品を加工しない栄養面と良く噛まなければならないので、顎の筋肉を鍛える効果も有るのでとても良いのではないかと思います。



下顎の骨は、側頭骨という骨にぶら下がっている状態で顎関節をなしていますが、4〜5ミリくらいしかない小さな関節に、とても大きな負荷がかかっているのです。一緒に研究をしていた歯科医の話によると通常の食事でも40〜70?、就寝時の歯ぎしりや噛み締めは170〜200?もの圧がかかるそうです。200kgというと元横綱の曙くらいの重さ。顎関節には曙が乗ったくらいの凄い圧力がかかっているんだということを知っておいてください。
それだけの圧がかかれば当然、頭蓋骨はずれやすくなります。特に、下顎を受ける側等骨は、レントゲンで上にずれているのが確認できるほど大きくゆがんでいることもあります。
顎がずれ、頭蓋骨がずれると骨格の構造上の問題で頚椎にもゆがみが出てきます。特に上部頚椎といわれる部分が影響を受け、頚椎の湾曲が正常でなくなってきます。ひどくなると、頚椎の1番が後頭骨に食い込んでしまっている状態になっている場合も。そうなるとかなりの割合で、頭痛、肩こり、めまいなどの症状を伴ってきます。事故など急激な衝撃を受けた方や著しく体に負担をかける生活習慣のある方を除き、レントゲン等で首の湾曲が減少している、又は湾曲が反対になっている場合はほとんどが頭蓋骨のずれやかみ合わせの悪さからきたものだと私は考えます。背骨には、生理的湾曲といって、直立歩行時の背骨に対する圧力を分散させるために頚椎は前方に、胸椎は後方に、腰椎は前方に、仙骨は後方に湾曲しているのが自然なのですが頚椎の湾曲が異常になってくると、生理的湾曲が部分的、あるいは全体的に減少、消失して、正常なカーブを保てなくなってきます。これが無くなると体の重さをうまく逃がせなくなり腰痛や背部痛、不眠や慢性的な疲労等の不定愁訴をおこしやすくなります。
猫背や平背などは、顎関節から頚椎の調整をすることで改善してしまうことが良くあります。これは、頚椎や顎関節が正しい位置に来ることで、体全体の骨格が正常になるということです。全然首や顎と関係の無さそうな腰痛や脚の痺れなどの症状もやはり頚椎や顎関節のケアで改善することも良く有ります。