美しいコンテナガーデンのある暮らし 花・ガーデニング - ヒーリングiタウン
花・ガーデニング

美しいコンテナガーデンのある暮らし

(2010年 7月 2日)

美しいコンテナガーデンのある暮らし

コンテナガーデンとは鉢などの容器(コンテナ)に植え込む寄せ植えのことです。玄関周りやベランダ、庭の一角などに置くことで新たな風景をつくり出すことができます。今回はそんなコンテナガーデンの楽しみ方を紹介します。

コンテナガーデンづくりの基本I

コンテナガーデンづくりの基本I

1.置き場所を決める
コンテナガーデンをつくる前に、まずをどこに置くのかを決めることが大切です。屋外か室内か、そして日当たりは良いか、風通しはいいか、雨はあたるかなど、植物の生育に適した環境であるかを確認します。フォーカルポイントとして置くこともあれば、目隠しとしての役割を果たすこともできます。

2.最適なコンテナを選ぶ
置き場所の周囲の環境をよく観察しましょう。壁や床の色とうまく調和するのはどんな色か。スペース的にどれぐらいの幅や高さがいいか。空間全体の特徴にマッチするのはどのようなデザインか。コンテナは1つでいいのか、それとも複数必要なのかを検討します。
私が庭や教室でもっとも多く使っているコンテナは、英国を代表するハンドメイドテラコッタ作家のジム・キーリング氏の工房、ウィッチフォードポタリーの製品です。ジムさんの鉢は大切に扱えば何十年と使うことができます。優れたコンテナは植物の魅力をいっそう引き立て年数とともに味が出てきます。一生使うつもりでコンテナを選びましょう。

3.栄養のバランスの取れた、良い土を使う
コンテナの中は空間が限られているので、庭植えのとき以上に土そのもののクオリティが問われます。庭の土を使う人がいますが、害虫やその卵、植物を枯らすウィルスなども多く混じっているためお薦めしません。水はけと保水力に優れ、植物に必要な栄養素を充分に含んでいる培養土を使いましょう。私が長年愛用しているのは、英国レヴィントン社の培養土で植物が本当によく育ちます。手に入らない時はもちろん市販のもので構いません。

コンテナガーデンづくりの基本II

コンテナガーデンづくりの基本II

4.
特性を理解して植物を選ぶ
(1)置く場所の環境にあっているか
もっとも大切なのが日照条件です。日陰の場所に日光を好む植物を植えると花つきがわるくなったり、徒長してしまい美しくありません。反対に日陰を好む植物を日向に植えると、葉が焼けてしまったり、乾燥でやられてしまいます。また雨が苦手な植物や、風通しがわるいと蒸れてだめになる植物もあります。条件にあわない植物は途中で枯れてしまいます。置き場所をよく観察して、その環境にあった植物を選びましょう。

(2)コンテナとのバランスは良いか
鉢の色や質感、とりわけ高さや形状と、植物全体が美しく調和することが肝心です。選んだ鉢に対して高さや広がりがバランスよく見えるように植物を構成しましょう。

(3)植物同士がうまく調和しているか
組み合わせる植物の花や葉、茎の色・形・テクスチュアー(質感)にまとまりを持たせましょう。同系色で統一感を持たせたり、補色でコントラストを楽しむこともできます。さまざまな相性があり、コンテナガーデンの奥深さの一つともいえます。植物の知識を深め、感性をさらに磨き、経験を重ねることで様々な組み合わせが可能になります。

(4)季節感を演出できているか
生産技術の向上に伴い、もともとの季節と異なる時期に苗が出回るようになりました。そのせいか、季節の違う植物をいっしょに植え込む例をよく見ます。自然の植物のサイクルにそって庭や近隣の景観と連動する、季節を感じさせる寄せ植えづくりが基本となります。

(5)長く楽しめるか
植えたときはもちろんですが、時間の経過とともに植物が生長し、表情を変え美しさを増していくのを見るのも醍醐味のひとつです。花期が長い植物や、葉そのものが美しい植物をうまく組み込みましょう。下草など一部を取り替えることで長く楽しむことも可能です。

開園20周年となった蓼科のバラクライングリッシュガーデンで、最初にお客様をお迎えするのが、エントランスのコンテナガーデンです。おもてなしの気持ちを込め、一年を通して赤や黄色、ピンクなどの明るく元気の出るような色彩を中心に構成しています。
ご来園いただいた方々から、コンテナガーデンの作り方を教えてほしいとの声をたくさんいただき、2005年からスクールをはじめました。熱心な生徒さんたちに恵まれ、蓼科だけでなく、横浜や広尾、心斎橋や神戸などの教室で定期的に指導させていただいております。
拙書「コンテナガーデンの教科書」(ベネッセ刊)も参考にしていただければ幸いです。

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